エックスサーバーが、ようやくPHP8.3を推奨バージョンとした。
2025年7月28日以降、初期選択時にVer8.3となると8月初旬に案内メールがきた。
既にWordPress最新(現時点ではVer6.8.2)の必須要件は
- PHP バージョン 8.3 以上。
- MySQL バージョン 8.0 以上または MariaDB バージョン 10.6 以上。
- HTTPS サポート
となってからも、エックスサーバーではなかなかPHP8.3を推奨とせず、PHP8.2を推奨したままであった。ちなみにさくらインターネットでは、既にPHP8.3を推奨とし、あわせてPHP8.2も推奨としている。
律儀にPHP8.2推奨のままにしていたが、ようやくPHP8.3への切り替えを行った。
サイトヘルスでも、改善項目として
このサイトは最新でないバージョンのPHP(8.2.xx)を実行しています。更新する必要があります
と表示されていたのである。

とここで、もう一つの改善項目
古いデータベースサーバー
とあり、データベースも古いバージョンであると指摘されている。そう、必須要件ではないのである。
確かに、表示されているWordPressのデータベースはMySQL5.7である。必須要件はMySQL8.0であり、MySQL5.7は既に2023年10月31日にサポート終了となっている。
WordPress管理ページのサイトヘルスの情報>データベースの項目にも、以下の情報が表示されている。
サーバーバーション:5.7.44
現在のバージョン:mysqlnd 8.2.28 ← これはどう意味だろう?

ちなみに、サイトヘルスで古いデーターベースサーバーと表示されないWordPress(データーベースはMarinaDB10.5)のサイトヘルスの情報>データベースの項目は、以下のようになっている。
サーバーバーション:10.5.13-MarinaDB-log
現在のバージョン:mysqlnd 8.3.21

MarinaDB 10.5、必須要件 10.6 以上ではないが、このデーターベースでは改善項目として表示されない。
エックスサーバーのサーバ―の契約年時、WordPressのインストール年によって、古いものはMySQL5.7、ある時点からはMarinaDB 10.5となっている。
さくらインターネットでは、MySQL8の提供があり、MySQL5.7→MySQL8への移行サービス1が用意されている。
さて、エックスサーバーではMySQL8は現時点では提供されておらず、MarinaDB10.5がMySQL8に相当する。エックスサーバーのデータベース仕様2
WordPressのデータベース必須要件は、MarinaDB10.6。その前のバージョンを提供している時点でなんだか腑におちない。
ただ、データベースMarinaDB10.5のWordPressは当面は現状維持としても、MySQL5.7のWordPressは近いうちにデータベースの移行が必要になってくるであろう。
調べたところ、エックスサーバーでMySQL5.7をMarinaDB10.5に移行するには、「新サーバー簡単移行」というサービスを利用することにより、データベースもMySQL5.7→MarinaDB10.5に変更されるようだ。
参考:エックスサーバーで古いデータベースを更新3:WEB-R
とはいえ、エックスサーバーの「新サーバー簡単移行4」には、データーベースに関しての詳細は書かれていない。(2021年3月のお知らせ5がそれに該当するか・・・)
そもそも「「新サーバー簡単移行」対象は、旧サーバー環境(サーバー番号がsv1~sv16000.xserver.jp)の利用ユーザー向けのサービスである。確かにMySQL5.7+WordPressのサーバー環境はこれに該当する。
とはいえ、気になるけどしばらくは様子見としよう。
PHPの切り替えは、不具合が当た場合、前のバージョンに戻すのが簡単だけど、データーベースはそんな訳にいかないのだ。
さくらインターネットのMySQL5.7をMySQL8に移行するボタンは設けられているけれど、それだけでOKではなく、WordPressのwp-config.phpのデータベース部分の書き換えが必要である。
いずれにしても、データベースのアップグレード問題は面倒くさいのである。
- データベースをアップグレードしたい:さくらインターネット ↩︎
- データベース仕様一覧:エックスサーバー ↩︎
- エックスサーバーで古いデータベースを更新:WEB-R ↩︎
- 新サーバー簡単移行:エックスサーバー ↩︎
- 最新サーバー環境における MariaDB 10.5 の提供のお知らせ:エックスサーバー ↩︎