石川県立図書館は、既に素晴らしい図書館としていろいろなところで紹介されていますね。なので、その感想は割愛させていただくとして、私の石川県立図書館の活用法を紹介します。
1.普段の図書館利用と「遠隔地サービス」を使い分ける
当方の図書館ライフは在住の野々市図書館1とその近隣の白山市立図書館の松任図書館、金沢市立図書館の泉野図書館の3館を利用しています。
これらの図書館は非常に便利で、大抵の本はこちらで事足ります。しかし、「どうしても読みたい専門書もどき」や「少し古い資料」「絶版本」などとなると、どうしても所蔵がない場合があります。なかには、新しい本でも石川県立図書館にしかない本もあります。
そんなときは、石川県立図書館に借りに行けばよいのですが、いつも利用している3館よりも若干遠い。自宅から車で1時間はかからないけれど・・・生活圏からは外れているのです。
そこで登場するのが、石川県立図書館の「遠隔地サービス」です。
2.石川県立図書館の「遠隔地サービス」とは
県民が遠方に住んでいても、県立図書館が所蔵する資料を、最も利用しやすいお近くの市町立図書館で受け取れるようにする貸出サービスのことです。
このサービスを利用することで、個々の身近な図書館の蔵書だけでなく、石川県立図書館全体の幅広い蔵書から読みたい本を探し、取り寄せることが可能になります。
サービスの主な特徴
- 利用対象者: 石川県内に住所を有する方や、県内に通勤・通学している方などが対象となります。
- 受け取り場所の柔軟性: 申し込みは、ご自身が登録している市町立図書館で行いますが、資料は県立図書館からその市町立図書館へ輸送され、そこで受け取ることができます。
- 資料の範囲: 主に石川県立図書館が所蔵する図書や雑誌が対象となりますが、一部禁帯出資料などは対象外となる場合があります。
簡単に言えば、「石川県立図書館の本を、あなたの家の近くの図書館まで届けてくれるサービス」であり、地域間の図書館の蔵書の格差を埋め、誰もが広く県立図書館の資料を利用できるようにするための重要な仕組みです:遠くにお住まいの方への貸出サービス2:石川県立図書館。
3.実際に取り寄せた本と受け取り体験
ということで、石川県立図書館の本を野々市図書館で受け取ることができるのです。
既に2回、この石川県立図書館の「遠隔地サービス」を利用しています。
利用する場合、石川県立図書館の図書カードの発行が必要です。
その図書カードで石川県立図書館のネット予約を行います。
その際、あらかじめ、遠隔地サービス利用館を登録しておきます。
そして、予約した本の受取先を、この登録した利用館を選択します。
予約が完了すると、石川県立図書館から件名「予約資料の発送について」のメールが届きます。
予約した貸し出し書名と利用館の到着予定日が記されています。
野々市図書館の窓口にて、石川県立図書館の予約本があること、図書カードを提示すると、本を受け取れます。

今回借りた本は2冊。文庫本です。
裏はこのように、ガムテープでしっかり梱包されています。
中に、A4用紙で貸出内容リストが入っています。
返す時に、本と一緒にこの用紙も添えます。梱包する必要はありません。

遠隔地サービスがあるので、正直、石川県立図書館へ行く機会があまりないのですが、自分のリストにない本に出会えるきっかけにもなるので、時間を作って行かなければと思っています。
知らない本に出会えるという点では、書店に行くのも同じ体験ができることは重々知っているのですが、なかなかに時間がとれないのが現状です。それほど、忙しくも無いはずですが・・・
活字中毒もほどほどに、もっと充実した余裕のある読書生活を身につけたいものですね。
利用したい本が手持ちの図書館に見当たらない場合は、ぜひ一度、この便利な「遠隔地サービス」を試してみてください。新しい発見があるかもしれませんよ!
- 野々市図書館:学びの杜ののいちカレード ↩︎
- 遠くにお住まいの方への貸出サービス:石川県立図書館 ↩︎
