WordPress旧バージョンのセキュリティアップデートの意味を改めて理解しよう

2025年7月から、WordPress バージョン 4.1〜4.6のセキュリティアップデート提供が終了される案内があった。ブログ WordPress.org 日本語:WordPress バージョン 4.1〜4.6のセキュリティアップデート提供終了について (2025年7月より)1

現在の最新バージョンは6.8.1。6.8から6.8.1にセキュリティリリースされている。

旧バージョンである6.7以前のバージョンの最新リリースは、WordPressが提供しているリリース2ページで調べることが出来る。

例えば、今回リリースを終了する4.6は、4.6.29(2024年10月11日)と29回のセキュリティリリースが行われていた。WordPress4.1は、4.1.41(2024年10月11日)である。

これだけ手厚くセキュリティリリースが行われていることに感謝であるし、今後もバーション4.7~6.7では引き続きリリースが行われていく。

とはいえ、安心してはいけない。

旧バージョンに対するセキュリティアップデートのリリースは、あくまで厚意の措置として行われます。

とWordPress日本語ブログに書かれているように、基本的には最新バージョンの状態にすることを推奨している。

今回のリリース終了の詳細は、Wordpress.org英語サイト3に書かれているが、4.7より低いバージョンの管理ページには、赤枠でバージョンアップを促すメッセージが強制的に入るということだ。

WordPressがバージョン4.1~4.6のユーザーは、早期に最新にアップデートが必要だ。
とは言っても、いきなり最新バージョンである6.8.1にすることには色々な問題がある。

考えられることとして

  • PHPのバージョン、SQLのバージョンの確認と最新バージョンに対応した変更が必要
  • プラグインの最新バージョンへの対応状況の確認
  • テーマとの互換性

と、上記を検証した上でのアップデートとなる。なので、大掛かりな見直しが必要であり、この機会にレンタルサーバの環境確認、WordPressに適したサーバーの移行も視野に入れることになる。

このリリース終了バージョンのままのサイトは、既に10年近くの運用となっていることもあり、根本的なサイトリニューアルの検討も必要になってくる。

その際、WordPressが提唱している最新バージョンでの運営が可能な設計を前提とした再構築を行うことが必須となってくる。

リリース終了バージョンだけの見直しではなく、現行運営しているWordPressサイトが、なんからの原因で最新バージョンにアップデート出来ない問題が発生している場合、早い段階で問題を解消しアップデートが出来る環境を整えることがベストである。

とはいえ、最近のWordPressの環境変化(PHPやSQL)が早く、長く運営すればするほど難しくなってきていると考える今日この頃である。

  1. WordPress バージョン 4.1〜4.6のセキュリティアップデート提供終了について (2025年7月より):ブログ WordPress.org 日本語 ↩︎
  2. リリースアーカイブ: WordPress.org 日本語 ↩︎
  3. Security updates will cease for WordPress versions 4.1 through 4.6:Making WordPress Secure ↩︎

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です